アパレルブランドを立ち上げたいのだが商標登録をすべきか迷うな…
区分の指定がややこしいし、手間がかかりそう。
わかりやすく教えてほしい。
こうした疑問に答えます。
アパレルはブランディングがとても重要ですので、商標登録は必須といえるでしょう。
実際にアパレル業者のほとんどが商標登録をしています。
しかし、アパレルといっても商品は多種多様でして、商品によっては区分が異なりますので要注意です。
結論から言うと、アパレル・マスク・アクセサリあたりの装飾品の区分は以下のとおりです。
・マスク➤5類
・メガネ➤9類
・アクセサリ・腕時計➤14類
・被服・帽子・靴➤25類
・アパレル関連の小売り業➤35類
・衣服のレンタルサービス➤45類
本内容ではさらに深堀して、あなたがアパレル関連で商標登録をするときに注意すべき点を解説していきます。
本内容の構成
1.アパレル・マスク・アクセサリの商標の区分のまとめ
2.商標の区分は増えると費用・手数料が高くなる話
3.アパレル関連は文字でとるべきかロゴでとるべきか?
4.アパレル関連のまとめ
本内容を読めば、アパレル・マスク・アクセサリで失敗しない商標登録のやり方が一通りわかります。
1.アパレル・マスク・アクセサリの商標の区分のまとめ
5類・9類・14類・25類・35類・45類あたりをおさえておけばOKです。
1.1.マスクは5類
5類には医療・衛生関係の商品が含まれます。
マスクは「衛生品」なので5類に相当します。迷ったら5類でOKです。
代表的な登録商標は以下のとおり。
・HEARTEX®
・アスレックスATHLEC®
※2020年8月29日現在で登録されているもの
ちなみにスポーツマスクは運動関係の28類と倒錯しがちですが衛生上の機能も備えていることから5類でOKです。
1.2.眼鏡は9類
9類には電子機器類の商品が含まれます。
メガネは光学機器の一つですので、9類に入ります。
スイミングゴーグル、防塵用のゴーグル、サングラスのいずれも9類を指定すればOKです。
代表的な商標登録は以下のとおり。
・VIEW®
※2020年8月29日現在で登録されているもの
1.3.アクセサリ・腕時計は14類、ウィッグは26類
装飾品は14類と26類のいずれかです。
身飾品は14類、頭飾品は26類、と覚えておけばOKです。
14類に含まれるもの
・ブレスレット、腕時計、宝飾品、ネックレス、真珠、指輪、イヤリング
26類に含まれるもの
・ヘアバンド、帽子飾り、ヘアピン、ウィッグ(かつら)
ただし、帽子は25類ですので注意してください。
1.4.被服・帽子・靴は25類
「着るもの」「履くもの」は25類と覚えておけばOKです。
25類
・帽子、ベレー帽、履物、運動靴、下着、キャミソール、ボクサーショーツ、ベルト、セーター、ソックス(靴下)、ガーター、ワイシャツ、半そでシャツ、被服、毛皮、ウェットスーツ、スーツ、ズボン、手袋、競技用衣服、スカーフ、ヨーク、ガードル、コルセット、ベスト、スカート、作業服、エプロン、スリッパ、ビーチシューズ、パジャマ、ドレス、コート、水泳偽、バスローブ、アイマスク、ポンチョ、レオタード、着物、ブラジャー
1.5.アパレル関連の小売り業は35類
以上が、あなたの商品を販売するケースですが、アパレル関連の小売業に商標を使用する場合もあります。
この場合は、35類でひとまとめに登録することができます。
1.6.衣服のレンタルサービスは45類
販売ではなくレンタルのサービスを行う場合は、45類ですので注意してください。
2.商標の区分は増えると費用・手数料が高くなる話
商標登録する場合、区分が増えると費用・手数料が高くなるので注意してください。
出願手数料➤¥3,400+(区分数×8,600)
登録納付料➤¥16,400×区分数×2回 または ¥28,200×区分数×1回
また、弁理士に頼むときは、区分が増えると手数料も高くなる場合があります。
3.アパレル関連は文字でとるべきかロゴでとるべきか?
結論から言うと文字でとることをおすすめします。
アパレル関連では、商標登録の出願をした後にデザインを変更するケースも多いでしょう。
変更した場合、せっかく商標登録できても権利を行使したりすることが難しい場合がでてきます。
4.アパレル関連の商標登録のまとめ
・マスク➤5類
・メガネ➤9類
・アクセサリ・腕時計➤14類
・被服・帽子・靴➤25類
・アパレル関連の小売り業➤35類
・衣服のレンタルサービス➤45類
ご質問などあればこちらでお願いします。