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韓国の商標出願制度を商標のプロが解説【登録までの流れは?費用は?】

韓国の商標出願制度を商標のプロが解説 「韓国で商標登録したいのだけど、出願から登録までの流れを知りたい。

 日本の商標登録制度とどう違うのだろうか。

 あと、商標登録と更新にかかる費用も知りたい。」

 こうした疑問に答えます。

 韓国の商標制度は、日本の商標制度とは大きく異なります。

 結論から言うと、大きな相違点は以下の3つです。

ポイント

①登録査定の前に出願公告期間(異議申し立て期間)がある点(日本は登録後)

②指定商品・役務を後から追加できる追加登録出願制度がある点(日本にない制度)

③早期審査制度(優先審査制度)を利用する場合、特許庁へ費用を払う必要がある点(日本は不要)

 韓国の商標出願から更新までにかかる特許庁費用は以下のとおり。

  1区分 2区分 3区分
韓国特許庁出願費用(出願時に払う費用) 62,000ウォン (約5,800円) 124,000ウォン (約11,600円) 186,000ウォン (約17,400円)
韓国特許庁登録費用(登録時に払う費用) 211,000ウォン (約19,900円) 422,000ウォン (約39,800円) 633,000ウォン (約59,700円)
韓国特許庁更新費用(更新時に払う費用) 310,000ウォン (約29,200円) 620,000ウォン (約58,400円) 930,000ウォン (約87,600円)

 

 以下では、出願から登録までの流れ、日本の商標制度との相違点、費用についてさらに深堀していきます。

 本内容の構成

1.韓国の商標の出願から登録までの流れを解説

2.韓国の商標の出願制度と日本の商標の出願制度の相違点は3つ

3.韓国の商標の出願から登録・更新までにかかる費用を解説

4.韓国の商標出願制度のまとめ

1.韓国の商標の出願から登録までの流れを解説

韓国の商標の出願から登録までの流れを解説

 韓国の商標出願から登録までに5つのステップがあります。

①出願

②方式審査

③実体審査

④出願公告

⑤登録公告・登録証発行

 順番に解説していきます。

①出願

 出願書類(願書)に記載の事項は以下のとおり。

  • 出願人の氏名と住所
  • 登録したい商標
  • 指定商品(役務)とその区分

 原則日本で記載すべき内容と相違はありません。

 書類は韓国語(ハングル)で記載する必要があります。

 登録できる商標は以下のとおり。

  • 記号、文字、図形、音、におい、立体的形状、ホログラム・動作または色彩商標

 「におい」についても韓国では商標登録できる点が日本とは異なります。

②方式審査

 方式審査は、出願書類に形式的な不備がないかの審査です。

 不備がある場合、韓国特許庁から修正の指令が通知されます。

 方式審査について、日本の場合と原則大きな相違点はありません。

③実体審査

 実体審査は、先願商標と同一・類似であるかといった類否判断など日本と同様の不登録理由があるかどうかの審査です。

 不登録理由がある場合、拒絶理由が通知され、指定された期間に出願人は意見書を提出することができます。

 実体審査について、日本の場合と原則大きな相違点はありません。

④出願公告

 実体審査で不登録理由がないと判断された場合、出願公告されます。

 出願公告の期間は2か月であり、この期間に第3者が商標の異議申し立てをすることができます。

 これに対し、日本では不登録理由がないと判断された場合、登録公告がされ、所定の登録納付料を支払うことにより、登録証が発行されます。

 このように、韓国の場合は登録公告がされる前に出願公告があり、日本と異なる点に注意してください。

 あなたが、相手方の商標の登録を阻止したい場合もまた、この出願公告の期間でないと阻止が難しいため注意してください。

⑤登録公告・登録証発行

 出願公告の間に異議申し立てがされなかった場合、あるいは異議申し立てが認められなかった場合、登録公告がされ、登録証が発行されます。

 登録公告がされると、出願人は韓国特許庁へ登録納付料を支払う必要があります。

 商標権の存続期間は日本同様10年間であり、更新により存続させることができます。

 以上をまとめると、出願から登録までの流れでは、実体審査の後に出願公告があることが大きなポイントとなります。

 では、続いて制度について日本の商標制度と対比しながら解説していきます。

2.韓国の商標の出願制度と日本の商標の出願制度の相違点は3つ

韓国の商標の出願制度と日本の商標の出願制度の相違点は3つ

 

 相違点は以下の3つです。

ポイント

①登録査定の前に出願公告期間(異議申し立て期間)がある点(解説済み)

②指定商品・役務を後から追加できる追加登録出願制度がある点(日本にない制度)

③早期審査制度(優先審査制度)を利用する場合、特許庁へ費用を払う必要がある点(日本は不要)

 以下では、指定商品追加登録制度と優先審査制度について解説していきます。

①追加登録出願制度

 韓国では、出願中の商標または登録された商標について、指定商品・役務を追加することができる追加登録出願制度があります。

 追加登録出願制度の概要は以下のとおり。

  • (出願)指定商品・役務は、すでに出願(登録)された商標の区分に含まれているかどうかに関係がなく追加できる。
  • (審査)追加した指定商品・役務の審査は、原則、追加登録出願時が基準となる。
  • (費用)通常の商標出願と同様、区分に応じて出願手数料・登録納付料がかかる。
  • (登録)登録証は発行されず、すでに出願(登録)された商標に合体される。 

 費用の面で大きなメリットはないものの、追加登録出願が登録されると、登録番号はすでに登録された商標に合体されます。

 このため、期限更新がやりやすいというメリットがあります。

②優先審査制度

 韓国もまた、日本同様早期審査制度(優先審査制度)があります。

 優先審査制度を利用した場合、出願から2~3か月以内に審査結果を受けることができます。

 優先審査は、出願と同時に申請できますし、未審査なら出願後でも申請できます。

 日本と韓国の早期審査制度(優先審査制度)の大きな相違点は以下のとおりでして注意して下さい。

注意ポイント

①日本では出願人だけでなくライセンシーも制度を申請できるが、韓国では出願人に限定される点

②日本では早期審査制度の特許庁費用は無料であるが、韓国では1区分あたり16万ウォン(約15,000円)の費用が必要である点(却下の場合は返金)

3.韓国の商標の出願から登録・更新までにかかる費用を解説

韓国の商標の出願から登録・更新までにかかる費用を解説

 出願から登録・更新までにかかる特許庁費用は以下のとおり。

  1区分 2区分 3区分
韓国特許庁出願費用(出願時に払う費用) 62,000ウォン (約5,800円) 124,000ウォン (約11,600円) 186,000ウォン (約17,400円)
韓国特許庁登録費用(登録時に払う費用) 211,000ウォン (約19,900円) 422,000ウォン (約39,800円) 633,000ウォン (約59,700円)
韓国特許庁更新費用(更新時に払う費用) 310,000ウォン (約29,200円) 620,000ウォン (約58,400円) 930,000ウォン (約87,600円)

 1区分あたり、出願から登録までに25,000円ほど、更新に29,000円ほどかかります。

 さらに優先審査制度を利用する場合には60,000円/区分かかります。

 追加登録出願制度を利用する場合も、通常の商標出願制度と同様の費用がかかります。

 一方、日本の場合、1区分あたり、出願から登録までに30,200円かかり、更新に38,800円かかりますので、日本と比べると韓国の方が特許庁費用は安くすみます。

4.韓国の商標出願制度のまとめ

韓国の商標出願制度のまとめ

 以上をまとめます。

ポイント

①登録査定の前に出願公告期間(異議申し立て期間)がある点(日本は登録後)

②指定商品・役務を後から追加できる追加登録出願制度がある点(日本にない制度)

③早期審査制度(優先審査制度)を利用する場合、特許庁へ費用を払う必要がある点(日本は不要)

 韓国の商標出願から更新までにかかる特許庁費用は以下のとおり。

  1区分 2区分 3区分
韓国特許庁出願費用(出願時に払う費用) 62,000ウォン (約5,800円) 124,000ウォン (約11,600円) 186,000ウォン (約17,400円)
韓国特許庁登録費用(登録時に払う費用) 211,000ウォン (約19,900円) 422,000ウォン (約39,800円) 633,000ウォン (約59,700円)
韓国特許庁更新費用(更新時に払う費用) 310,000ウォン (約29,200円) 620,000ウォン (約58,400円) 930,000ウォン (約87,600円)

 

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