「類似群コードって何?
何の役に立つのか教えてほしい。」
こうした疑問に答えます。
この記事を書いている人
・弁理士(特許事務所・TMI総合法律事務所・企業知財部出向)
・商標出願件数100件以上
・現在特許事務所BrandAgentの代表
類似群コードとは、商品名・役務(サービス)名にそれぞれ付けられた5桁のコード(数字とアルファベットの組み合わせ)です。
商標は、以下の①と②の条件を満たす場合に登録できません。
①先願商標と類似している(同一を含む)こと
②先願商標の指定商品(役務)の類似群コードと重複していること
※②について区分が同一でないことに注意。区分が同一であっても類似群コードが異なる場合、登録できる
つまり、類似群コードを知ることで、あなたは商標が登録できるかどうかをあらかじめ調査することができます。
このため、商標の登録可能性を高めたいのであれば、類似群コードの使い方を知っておくことをおすすめします。
本内容の構成
1.類似群コードの調べ方と使い方
2.拒絶理由が通知されたら類似群コードを調べること
3.類似群コードのまとめ
3.類似群コードの調べ方と使い方
類似群コードの調べ方は簡単です。
特許庁のサイトから簡単に調べることができます。
①商品・サービス国際分類表〔第11-2020版〕アルファベット順一覧表 日本語訳 類似群コード付きを開く。
②下をめくると、「アルファベット順一覧表 日本語訳 類似群コード付き」「商品」「役務」のエクセルデータがあるのでそれをダウンロードして開く。
③検索機能「Ctrl+F」を使って商品名(役務名)を入力して検索をかけると類似群コードがわかる。
次に、特許情報プラットフォームを開き、先願類似商標(あなたの商標と類似している商標)の「商標出願・登録情報」のページで類似群コードを確認してください。
先願類似商標の類似群コードが被る場合は、登録可能性が低いです。
2.拒絶理由が通知されたら類似群コードを調べること
審査の結果、先願商標と類似であるから登録できないという拒絶理由が通知されることがあります。
拒絶理由を解消する場合、まず類似群コードが被っているかどうか確認してください。
類似群コードが被っている指定商品(役務)を削除すれば、登録できるためです。
もし、あなたが類似群コードが被っている指定商品(役務)がどれなのかわからない場合には、特許庁審査官に電話して聞くこともできます。
類似群コードが被っている指定商品(役務)を削除する補正は、拒絶理由を解消する有効な解消案の1つですので知っておきましょう。