「とりあえず標準文字で商標を申請しておくと、あらゆるフォントをカバーできそうだから文字で商標しよう。」

「標準文字で商標を申請しておけば、アルファベットの大文字も小文字もカバーしてくれるんだろう。」

こうした考えは誤りです。

標準文字制度は便利な制度ですが、本当のことを知らないと商標登録しても失敗するでしょう。

そこで、本内容では、標準文字制度で知っておきたいポイントをプロが解説していきます。

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この記事を書いている人

 ・弁理士(特許事務所・TMI総合法律事務所・企業知財部出向)

 ・商標出願件数100件以上

 ・現在特許事務所BrandAgentの代表

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本内容の構成

1.標準文字制度とは

2.標準文字制度では文字はどの範囲まで保護されるのか

3.標準文字はどういうケースで出願すべきか

本内容のまとめ(急ぎの方向け)

1.「標準文字制度」とは、簡単にまとめると、所定の文字書体(明朝体に似たフォント)によるものを商標の表示態様として登録する制度

2.標準文字で登録してもすべてのフォントがカバーされるわけではない。(文字が同一であっても、フォントに特徴がある他人の商標を排除できないおそれがある)。

3.デザインが決まっていない場合にはまずは標準文字で登録しておくべき。デザインが決まったらロゴで登録しておくべき(確実に権利を行使できる)

1.標準文字制度とは

標準文字制度とは、以下のとおり。

「登録を求める対象としての商標が文字のみにより構成される場合において、出願人が特別の態様について権利要求をしないときは、出願人の意思表示に基づき、商標登録を受けようとする商標を願書に記載するだけで、特許庁長官があらかじめ定めた一定の文字書体(標準文字)によるものをその商標の表示態様として公表し及び登録する制度」

引用:「商標法第5条第3項に規定する標準文字について

簡単にまとめると、簡単にまとめると、所定の文字書体(明朝体に似たフォント)によるものを商標の表示態様として登録する制度です。

標準文字で登録する場合、願書の登録したい商標の下に【標準文字】を記載しておきます。

文字で商標登録する場合、必ずしも【標準文字】の記載は必要ではありません。

標準文字で登録するためには、以下の条件が必要です。

文字は何でもよいわけではないので注意してください。

また文字数も制限があります。

 

2.標準文字制度では文字はどの範囲まで保護されるのか

標準文字制度は、文字1つで、すべてのフォントをカバーできる制度ではないため注意してください。

文字が同一であっても、フォントに特徴がある他人の商標を排除できないおそれがあります。

このため、まずは標準文字で出願しておき、そのあとでロゴで出願しておくことがおすすめです。

もし、すでに文字に装飾をほどこして使用している場合であれば、標準文字でなくロゴで出願しておいてもOKです。

 

標準文字の場合、ロゴと比較するとカバーできる範囲は広いですが、その分先願商標と被ることが多く、登録しにくいというデメリットがあります。

一方、ロゴの場合、審査で拒絶をされても覆ることが多く、登録しやすいというメリットもあります。

このため、もしあなたが標準文字で商標の申請をする場合、確実に登録するために先行調査を必ずしておくことをおすすめします。

 

3.標準文字はどういうケースで出願すべきか

標準文字は、文字は確定しているが、どのようなデザインで文字を使用すべきかまだ決まっていない場合に出願しておくことをおすすめします。

そのあと、デザインが確定したら、ロゴについてもあわせて出願をしておくと確実にほしい範囲がとれます。

4.商標の標準文字制度のまとめ

本内容のまとめ(急ぎの方向け)

1.「標準文字制度」とは、簡単にまとめると、所定の文字書体(明朝体に似たフォント)によるものを商標の表示態様として登録する制度

2.標準文字で登録してもすべてのフォントがカバーされるわけではない。(文字が同一であっても、フォントに特徴がある他人の商標を排除できないおそれがある)。

3.デザインが決まっていない場合にはまずは標準文字で登録しておくべき。デザインが決まったらロゴで登録しておくべき(確実に権利を行使できる)

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