「商標登録をしたいけれど費用が大変。
国から補助金・助成金を出してもらえるのかなあ。」
こうした疑問に答えます。
この記事を書いている人
・弁理士(特許事務所・TMI総合法律事務所・企業知財部出向)
・商標出願件数100件以上
・現在特許事務所BrandAgentの代表
結論を言うと、以下のとおりです。
- 国内への商標出願については助成金・補助金制度はなし。
- 外国への商標出願については助成金・補助金制度はあり。
本内容では、外国への商標出願の助成金・補助金制度について解説します。
助成金・補助金が申請できる時期・資格など条件がありますので注意してください。
本内容のまとめ
- 外国への商標出願については助成金・補助金制度はあり。
- JETRO(日本貿易振興機構)または各都道府県機関により助成金・補助金を受けることができる
- 補助の対象は中小企業者に限定される
- 補助率は費用の1/2。上限は60万円。
- 応募受付期間がある。(年中募集しているわけではない。)
- 助成対象期間内に商標の出願を実施し、費用を支払っていることが必要
1.外国商標出願の助成金・補助金制度の概要
助成金・補助金はJETROまたは各都道府県機関により申請することができます。
例えば、京都で受けられる各都道府県機関は以下のとおりです。
- 京都産業21 募集期間は例年5月
- 京都高度技術研究所(ASTEM) 募集期間は例年6月
助成金・補助金の対象者・応募受付期間・補助率・上限額をまとめると以下のとおりです。
補助金の対象者➤中小企業者など
※各都道府県機関に申請する場合、本社は申請する都道府県内に置いている必要があります
補助金の応募受付期間➤通常5~7月
補助率➤費用の1/2
上限額➤60万円
2.外国商標出願の助成金・補助金の申請から商標出願までの流れ
助成金・補助金の申請から商標出願までの流れは以下のとおりです。
①助成金・補助金の申請をする(応募受付期間は通常5~7月)
②審査の通知がくる(申請から通常約2週間後)
③審査の結果、採択の場合には、助成対象期間内に商標の出願をする(助成対象期間は通常8月~翌年1月)
助成対象期間の前に商標出願をしたものについては補助金・助成金の対象にならないため注意してください。
助成金・補助金の対象は、各国特許庁への手数料以外に、国内弁理士・現地の弁理士への手数料も含まれます。
3.外国商標出願の助成金・補助金制度
本内容のまとめ
- 外国への商標出願については助成金・補助金制度はあり。
- JETRO(日本貿易振興機構)または各都道府県機関により助成金・補助金を受けることができる
- 補助の対象は中小企業者に限定される
- 補助率は費用の1/2。上限は60万円。
- 応募受付期間がある。(年中募集しているわけではない。)
- 助成対象期間内に商標の出願を実施し、費用を支払っていることが必要